感染症共同研究拠点 浦田 秀造准教授と京都大学の研究グループが「ラッサ熱の原因となるラッサウイルスに対する抗ウイルス薬探索のための新規手法」を開発

 感染症共同研究拠点/熱帯医学研究所の浦田秀造准教授と京都大学ウイルス・再生医科学研究所の水谷龍明助教の研究グループは、今回ラッサ熱の原因ウイルスであるラッサウイルスに対する抗ウイルス薬同定のための新たな研究手法を開発しました。

  研究グループはラッサウイルスのモデルウイルスで、ヒトに対して病原性が低いリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス (LCMV)を用い、Zと呼ばれるウイルスタンパク質の多量体化がウイルス増殖に重要であることに注目しました。Zの多量体化を蛍光共鳴エネルギー移動 (FRET)と呼ばれる技術を使ってリアルタイムでモニタリングすることに成功し、本手法をZ assembly built on FRET (Zabton)と命名しました。Zabton及び小規模化合物ライブラリーを利用し、LCMVの増殖を抑制する化合物を1つ同定し、Zabtonの有用性を実証しました。本手法はアレナウイルスに分類されるラッサウイルスや南米出血熱の原因ウイルスに対する新たな抗アレナウイルス薬同定・開発に応用することが期待できます。

 本研究成果は、日本細胞生物学会誌「Cell Structure and Function」に掲載されました。


【掲載論文】
Tatsuaki Mizutani, Yusuke Ohba, Satoshi Mizuta, Jiro Yasuda, Shuzo Urata, An antiviral drug for screening platform with a FRET biosensor for measurement of arenavirus Z assembly., Cell Structure and Function, doi:10.1247/csf.20030

https://www.jstage.jst.go.jp/article/csf/advpub/0/advpub_20030/_article