• 2-1. 長崎大学が、BSL-4施設を設置する理由を教えてください。

     長崎大学は、これまでの熱帯病や感染症研究の実績を生かして、感染症制圧を目指す国内外の優秀な研究者を長崎の地に集め、感染症研究の世界的拠点となることを目指すとともに、世界の感染症制圧のための人材を輩出したいと考えています。これにより世界の安全確保に貢献するとともに、我が国や長崎の安全確保を図ります。また、BSL-4病原体に対処できる組織を整備することで、急速に高まっている感染症のリスクから地域社会を守る能力を向上させたいと考えています。
  • 2-2. 長崎大学では、BSL-4施設をどのような目的で使用する考えですか?

     BSL-4病原体による感染症に対する診断技術や治療法の開発、病気が起こるメカニズムを明らかにするための研究などを行います。感染症の制圧に取り組む研究者の育成も重要な目的です。また将来的には、BSL-4病原体に感染が疑われる患者の検体の検査も実施することを考えています。
  • 2-3. 「高度安全実験(BSL-4)施設を中核とする感染症研究拠点の形成」の計画が日本学術会議のマスタープランに選定され、文部科学省のロードマップでも高い評価を受けていると、長崎大学は説明しているが、マスタープランには、ほかにも応募があったのですか?

    ①日本学術会議の「マスタープラン2014」への選定
     長崎大学は、日本の感染症研究を代表する9大学等と連携して、「高度安全実験(BSL-4)施設を中核とした感染症研究拠点の形成」につき構想を練り、応募しました。応募総数207件のうちほかにBSL-4に関する応募はなく、平成26年2月に27件の「マスタープラン2014」の一つに選定されました。

    ②文部科学省の「ロードマップ2014」への選定
     27件の「マスタープラン2014」の中から、平成26年8月に優先度の高い大型研究計画として「ロードマップ2014」10件に文部科学省によって選定されました。

  • 2-4. BSL-4施設の建設及び運営費用は、どの程度になると考えていますか?

     BSL-4施設は2018年12月に建設業者と約75億円で契約し、2021年の完成を目指しています。また、維持・管理費用については、今後具体的な試算を行いますが、長崎大学としては、必要な予算をしっかりと政府から確保したいと考えています。
  • 2-5. BSL-4施設は、長崎大学の予算で設置するのでしょうか?

     文部科学省は、世界最高水準の安全性を備えた施設の建設及び安定的な運営のための維持管理、組織・人員体制の整備等に必要な支援を行っていくと、政府の関係閣僚会議において平成28年11月17日に決定しております。長崎大学からは国に対し、安定的な運営費等の確保を要望しております。
  • 2-6. 長崎大学の今後への影響について説明してほしい。

     現在、我が国全体で少子化の進行が懸念され、特に地方圏においては、いわゆる「地方創生」の必要が叫ばれ、長崎大学に対し、人材育成や若者の定着などについて様々な役割が期待されています。長崎大学としては、そうした期待に応えるためには、まず自らが、戦略的な発展を目指すことが不可欠です。BSL-4施設の設置は、あくまでも研究や人材育成を通じた感染症制圧への貢献を主目的としていますが、長崎の知名度やプレゼンスのみならず、長崎大学の今後に影響するものであると考えています。