①長崎大学がBSL-4施設を設置する目的とその背景
 長崎大学は、感染症研究において有力な国内の9大学と連携し、BSL-4施設を中核とする新たな感染症研究拠点を形成し、感染症の制圧に貢献すると同時に、長崎を含む我が国の安全・安心の向上に寄与したいと考えています。
 いわゆる「グローバル化」の下、国際的な人的交流は今後ますます増加すると予想されるのに伴い、感染症の脅威もさらに一層高まると懸念されていいます。こうした中、我が国において研究と人材育成を目的としたBSL-4施設が稼働していないが故に、我が国の感染症研究及び人材育成は大きな課題を抱えています。
 長崎は世界に開かれた日本の窓口として多文化交流の先駆的な役割を果たしてきた国際都市です。この地に建学された長崎大学は、長崎の歴史を踏まえ、新たな知の創造と社会の調和的発展に貢献できる人材の育成を通じ、地域社会の発展と世界に向けた情報発信に務めています。長崎大学の特色を生かし、長崎の地や日本、国際社会への貢献を高めるため、感染症の研究教育拠点としてBSL-4施設の設置が必須であると考えています。

②研究面での意義
 長崎大学が設置を計画しているBSL-4施設では、感染症の基礎研究、診断方法やワクチン・治療薬の開発、人材育成などを行います。

③確定診断の重要性と治療の支援
 BSL-4施設は、患者の治療を行う施設ではありませんが、簡易診断で陽性となった患者の検体について、確定診断を行い感染の有無を確認することや治療中の患者から採取したサンプル中の病原体の量を測定し治療効果の判定を行うなど、治療を支援します。