長崎大学のBSL-4施設設置計画に関する新聞広告を掲載しています。

2018(平成30年)9月29日 長崎新聞

BSL-4施設の役割と展望
-長崎大学学長特別補佐 調 漸氏に聞く-
感染症研究でワクチン、治療法開発
長崎から世界レベルで貢献

 感染症対策強化のための国策の一つとして位置付けられている新しい感染症研究施設「BSL-4」施設の設置。長崎大学は本年12月の着工を目指し、坂本キャンパス(長崎市坂本1丁目)に設置する準備を進めている。一方、危険度の高いウイルスを扱うことから、「病原体が外部に漏れて感染が広がるのでは」と不安を抱える周辺住民もいる。そこで、長崎大学学長特別補佐の調 漸氏に同施設の安全対策をはじめ、どのように周辺住民の理解を得ようとしているのかを聞いた。(聞き手は長崎新聞社常務取締役、徳永英彦氏)

2018(平成30年)3月31日 長崎新聞

諸外国のBSL-4施設のいま
-街にとけ込む研究施設-

 長崎大学は、感染症対策強化のための国策の一つとして位置付けられている新しい感染症研究施設「BSL-4施設」を坂本キャンパス(長崎市坂本1丁目)に設置する計画を進めています。一方、坂本キャンパス周辺の住民の中には「病原体が外部に漏れるのでは」などの不安もあります。そこで、昨年の2月と今年1月に欧州のBSL-4施設の視察に参加した市民らの声を紹介します。

2017(平成29年)7月16日 朝日新聞

高度安全実験(BSL-4)施設
長崎大学への期待
-ドイツ・ハンブルクから見た施設の役割と安全性-

 感染症研究の世界的権威、ステファン・ギュンター博士が医学を学ぶ学生にBSL-4施設の役割を語る
 長崎大学の坂本キャンパスに、「BSL-4」(バイオ・セーフティ・レベル4)施設の施設が検討されている。BSL-4施設とは、病原体を研究する高度安全実験施設。数年前に大流行したエボラ出血熱をはじめ感染症研究の必要性は高く、新たなBSL-4施設の誕生に、世界からも注目が集まる。一方で、地元にはBSL-4施設の設置を反対する声もある。ウイルスなどの病原体を扱うことに対し、安全性を危惧する声だ。長崎大学では、感染症研究の世界的権威であり、ドイツ・ハンブルグでBSL-4施設の施設長を務めるステファン・ギュンター博士に、矢野香助教の司会のもと、医学を学ぶ学生たちがBSL-4施設の役割や安全性について、質問を投げかけた。

2017年(平成29年)1月1日 朝日新聞

いま、地域と共生する感染症研究のあり方を問う。
-BSL-4 片峰茂長崎大学長にフリーアナウンサー上野敏子さんが聞く-

 長崎大学の坂本キャンパスに、ウイルスを研究する最先端の実験施設「BSL(バイオ・セーフティー・レベル)-4施設」の設置が検討されている。すでに政府が国策として推進することを決定。長崎県・長崎市も事業化に協力することに合意した。長崎大学は、古くから日本の感染症研究を牽引してきた歴史を持つ。数年前、西アフリカで発生したエボラ出血熱をはじめ、感染症研究に対する世界のニーズは高く、施設の設置に期待が集まる。一方で、危険性の高い病原体を扱うことから、地元では危惧する声も上がる。どのような役割を担い、安全対策はどのようになるのか。BSL-4施設の意義や設置のあり方について、長崎大学の片峰茂学長に、フリーアナウンサーの上野敏子氏が聞いた。

2016年(平成28年)10月22日 長崎新聞

感染症研究で世界と地域に貢献
-坂本キャンパスへのBSL-4施設設置を考える-

 長崎大学と文部科学省は2016年10月10日、長崎市坂本1丁目の坂本キャンパス内にある医学部記念講堂で、危険度の高い病原体を扱えるBSL(バイオセーフティ^レベル)-4施設の坂本キャンパス設置について考える公開シンポジウム「感染症大対策の未来」を開いた。長崎大は施設を含む感染症教育研究拠点の形成についての構想を説明、その必要性や安全性に関する議題を通じ、市民の理解を求めた。片峰茂学長は冒頭、「BSL-4施設の設置と稼働は地域の皆さまの理解と支援が不可欠。グローバル化の時代にあって、長崎大の施設は地球規模の貢献と共に、地域活性化にも寄与するものと確信しています」とあいさつした。
 シンポジウムには市民ら約400人が参加した。濱本麿毅副知事と田上富久長崎市長の来賓挨拶の後、「国境なき医師団日本」の前会長で長崎県出身の医師、黒崎伸子さんが途上国医療の実践を元に「これからの感染症に対して、人道支援団体の経験から」と題して基調講演。感染症研究の専門家らによるプレゼンテーションに続き、市民を交えたパネルディスカッションでは、さまざまな意見が交わされた。

2016年(平成28年)10月15日 西日本新聞

感染症対策の未来
-長崎大学坂本キャンパスへのBSL-4施設設置について考える-

 長崎大学医学部にある坂本キャンパス(長崎市坂本町)には「原爆後障害医療研究所」「熱帯医学研究所」があり、長年にわたり世界の保健医療に貢献している。なかでも熱研は、感染症を主とする疫病・健康問題の克服に研究と人材育成の両面から貢献。WHO(世界保健機構)より「熱帯新興ウイルス感染症に関するWHO研究協力センター」に指定されている。
 その長崎大学では現在、感染症制圧を目指す世界的研究拠点とすべく、「BSL-4施設」セットを、当地で検討している。海外来訪者の多い日本や長崎の安全確保にも重要な本施設だが、地域には安全面を不安視する声もある。そこで長崎大学では2016年101月10日、文部科学省との共催でシンポジウムを開催。海外の現場で活動する医師の講演や地域住民を交えたパネルディスカッションを通じて、BSL-4施設設置について理解を求めた。当日は市民など約400人が参加。開会に先立ち片峰茂長崎大学長が「国や地域の危機管理と地球規模の感染症対策に貢献し、地域活性にも寄与する施設の設置に対し、より広く皆様のご理解を深めていただきたい」と挨拶。続く濱本麿毅副知事と田上富久長崎市長の来賓挨拶の後、基調講演、プレゼンテーション、パネルディスカッションへと移った。