長崎大学 感染症共同研究拠点
感染病態研究部門

研究概要

メッセージ

ウイルスは自己増殖できないため、宿主である細胞に感染し、その機能を巧妙に利用することで子孫ウイルスを増殖していきます。私たちは、ヒトに重篤な疾患を引き起こすエボラウイルスおよびEpstein-Barrウイルス(EBV)を対象として、ウイルスと宿主との相互作用という観点から、病原性発現機構の解明および治療法の開発に取り組んでいます。

主な研究テーマ

  1. エボラウイルスの侵入機構に関する研究
  2. エボラウイルス粒子形成機構に関する研究
  3. EBV感染細胞が放出するエクソソームの機能に関する研究
  4. 上皮系EBV関連がん発症の分子基盤に関する研究
  5. EBV粒子形成機構に関する研究
  6. エボラウイルスおよびEpstein-Barrウイルス感染に対する治療•診断法の開発

感染病態研究部門では、意欲のある大学院生を募集しています。感染症やウイルス、顕微鏡観察、BSL-4施設での研究活動に興味のある方はご連絡下さい。 大学院に関する最新情報は以下のサイトを参照して下さい。
医歯薬学総合研究科

エボラウイルス粒子を赤い蛍光色素で標識した。ウイルス粒子が取り込まれる際に、細胞骨格(GFP融合アクチン:緑)がダイナミックに変動する様子が確認できる。

エボラウイルス粒子(赤)が細胞に取り込まれる様子。時間が経過するに従い、ウイルス粒子が細胞内小胞(マクロピノソーム:緑)に取り込まれる(赤が緑と局在することで黄色に変化)ことが分かる。

お知らせ

  1. 2021/12/02 南保教授が第20回バイオセーフティ学会で講演しました。
  2. 2021/12/01 TMGH修士過程のJoshua Loueyさんがメンバーとなりました。
  3. 2021/11/16 南保教授と古山助教が第68回日本ウイルス学会学術集会で研究成果を発表しました。
  4. 2021/11/13 南保教授が第38回日本薬学会九州山口支部大会で講演しました。
  5. 2021/10/14 南保教授がAMED新興・再興感染症研究基盤創生事業「多分野融合研究領域」多分野融合キックオフ会議で進捗状況を発表しました。