研究概要
メッセージ
ウイルスは自己増殖できないため、宿主である細胞に感染し、その機能を巧妙に利用することで子孫ウイルスを増殖していきます。私たちは、ヒトに重篤な疾患を引き起こすエボラウイルスおよびEpstein-Barrウイルス(EBV)を対象として、ウイルスと宿主との相互作用という観点から、病原性発現機構の解明および治療法の開発に取り組んでいます。
主な研究テーマ
- エボラウイルスの侵入機構に関する研究
- エボラウイルス粒子形成機構に関する研究
- EBV感染細胞が放出するエクソソームの機能に関する研究
- 上皮系EBV関連がん発症の分子基盤に関する研究
- EBV粒子形成機構に関する研究
- エボラウイルスおよびEpstein-Barrウイルス感染に対する治療•診断法の開発
ウイルス感染動態研究分野では、意欲のある大学院生を募集しています。感染症やウイルス、顕微鏡観察、BSL-4施設での研究活動に興味のある方はご連絡下さい。
大学院に関する最新情報は以下のサイトを参照して下さい。
1. 長崎大学医歯薬学総合研究科新興感染症病態制御学系専攻(博士)
2. 熱帯医学・グローバルヘルス研究科(博士・修士)
エボラウイルス粒子を赤い蛍光色素で標識した。ウイルス粒子が取り込まれる際に、細胞骨格(GFP融合アクチン:緑)がダイナミックに変動する様子が確認できる。
エボラウイルス粒子(赤)が細胞に取り込まれる様子。時間が経過するに従い、ウイルス粒子が細胞内小胞(マクロピノソーム:緑)に取り込まれる(赤が緑と局在することで黄色に変化)ことが分かる。
お知らせ
- 2025/3/17 古山助教が第2回 AMED SCARDA「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」合同シンポジウムにてポスター発表を行いました。
- 2025/3/14 古山助教が第25回汎太平洋新興・再興感染症国際会議にてflash talkに選抜され、さらに優秀ポスター賞を受賞しました。
- 2025/3/11-15 南保教授がオーガナイズした日米医学協力計画第25回汎太平洋新興・再興感染症国際会議ならびにウイルス性疾患専門部会パネル会議が開催されました。またパネル会議で研究成果を発表しました。
- 2025/3/6 南保教授、古山助教、山田健斗さん、坂井ふたばさん、有吉葉奈子さん、中川愛菜さんが第1回G2P-Japan 研究集会にて研究紹介を行いました。
- 2024/11/11 南保教授が米国ロッキーマウンテン研究所のDr. Andrea MarziとDr. Vincent Munsterを高度感染症研究センターに招待し、大学院セミナーを開催しました。