新型コロナウイルスに代表されるように、近年、世界各地で新興・再興感染症として人獣共通感染症(Zoonosis)の流行が発生しています。これらの流行は人間の経済活動による地球環境の変化のため、病原体を保有する野生動物や、病原体を媒介する節足動物とヒトの接触の機会が飛躍的に増大したことに起因すると考えられています。
当研究室ではウイルス性人獣共通感染症の制御を目標として、
1. 自然界におけるウイルスの生態や伝播経路の解明
2. ウイルス感染による病態発症の分子メカニズムの解明
3. ウイルス感染の診断法、予防法、治療法の開発
に関する研究を実施しています。
研究室のホームページが開設しました。
福田さん、沖野くんが研究室メンバーとして加わりました。
実験補助員として、片桐さんが研究室に加わりました。
好井教授が、長崎大学市民公開講座で講演しました。
特任研究員として、平野 港 先生が着任しました。
ダニ媒介性脳炎の疫学研究に関する論文が、Microorganisms誌に掲載されました。
好井教授が、オーストリアで開催された22nd ISW-TBEにおいて、ダニ媒介性脳炎についての招待講演を行いました。
好井教授が、令和元年度 日本獣医師会獣医学術学会年次大会において、ダニ媒介性脳炎についてシンポジウム講演を行いました。
ウエストナイルウイルスの病態発現に関する論文が、PLoS Pathogen誌に掲載されました。
研究室が始動しました。
私たちの研究室では、人に重篤な疾患を引き起こすウイルス性人獣共通感染症を対象に、主にベクター媒介性のフラビウイルス感染症やナイロウイルス感染症についての基礎研究と疫学研究を実施しています。
基礎研究では、ウイルス感染モデル動物から電子顕微鏡を用いた細胞の解析まで、マクロからミクロの視点で、ウイルスの動態や病態発症の分子メカニズムの解明するための研究を行っています。
疫学研究では、主に野生動物やマダニ等の節足動物を対象としたフィールド調査を行い、ウイルスの伝播経路や生態の解明するための研究を行っています。
これら分子―個体―生態レベルの研究を、人、動物、そして環境(生態系)を一体として捉える「One Health」の観点から進める事により、ウイルス性人獣共通感染症の制御を目指します。
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