長崎大学感染症研究出島特区・高度感染症研究センター出航式を開催しました

 長崎大学感染症研究出島特区と高度感染症研究センターの「出航式」を、926日に坂本キャンパスで行いました。

 式辞で河野茂学長は「感染症研究出島特区では学内に分散していた感染症研究資源を統合的に運用し、基礎研究から臨床研究、医薬品開発に関する一連の感染症研究の強化・効率化を推進します。また、高度感染症研究センターではBSL-4施設をコアとして基礎から応用に至るまで、全国の研究者に開かれた研究拠点とすべく努めていきます。安全性を最優先に、本格稼働に向けた準備をしています」と挨拶しました。

 文部科学副大臣の井出庸生様より「長崎大学が持つ強みを活かして、今後起こりうる感染症危機に適切に対応すべく、研究開発の成果を創出していただくことを大いに期待しています。この地域、日本・世界のために活躍されることを心よりお祈りいたします」と、長崎県知事の大石賢吾様より「来年のG7サミット保健相会合が長崎での開催となったのは、長崎大学が長年にわたり、世界の医療、特に感染症や公衆衛生の分野で大きく貢献されてきたことが大きな理由のひとつと認識しております。県と長崎大学が一層の連携を図って、産学官による連携をさらに強化していきたいと考えております」と、長崎市長の田上富久様より「新型コロナウイルス感染症の流行の中、長崎大学からたびたび支援をいただき、市民、県民は感謝の気持ちを感じながら2年半を過ごしました。これからの新たな歴史が、長崎の未来だけでなく世界に貢献していただく形がまた一つ整いました。新しく生命科学関連分野の産業の発展にもつながっていければと思っています」とそれぞれ祝辞を頂戴しました。

 

 特区とセンターそれぞれの紹介もあり、森田公一特区長は人類が感染症と戦ってきた歴史をふまえ「大学のリソースを有効に使って世界レベルの感染症研究を推進していくために、横つなぎの組織として出島特区を設立しました。10年後には、BSL-4施設を有効活用して、高病原性ウイルスや熱帯性の病原体に迅速に対応するシステムを自己完結で作りたいと思っておりますし、そういったシステムを国内外と協力して利用していきたいと思います」と述べました。栁雄介センター長は、センター・BSL-4施設ができた経緯や建物の概要を説明し「エボラ出血熱などは我が国にはないといっても、流行地からの旅行者や帰国者が国内で発症する可能性は常にありますし、そもそも致死率が高いウイルス性感染症に苦しんでいる人々が世界にたくさんいることは紛れもない事実です。全国の研究者が協力して、人類の健康と安全へ貢献することを目標としております」と話しました。

 国立研究開発法人日本医療研究開発機構研究開発統括推進室長・理事長特任補佐の岩本愛吉様から「タコツボを壊して加速する世界に船出しよう」と題して講演いただきました。

河野 茂学長

井出庸生 文部科学副大臣

大石賢吾 長崎県知事

田上富久 長崎市長

森田公一 特区長

栁 雄介 センター長