発表論文:Griffithsin-mediated inhibition of cellular entry of hemorrhagic fever viruses and insights into its mechanisms. 日本語解説
<TITLE>
Griffithsin-mediated inhibition of cellular entry of hemorrhagic fever viruses and insights into its mechanisms.
J Virol. 2026 Apr 27:e0037226. doi: 10.1128/jvi.00372-26. Online ahead of print.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42037406/
ウイルス性出血熱を含む新興・再興感染症は、大規模流行を引き起こす可能性があり、世界的な公衆衛生上の重大な脅威となっている。これらの感染症に対する治療法は限られており、新たに出現するウイルスに対して十分な効果を示さない場合が多い。本研究では、紅藻由来の天然レクチンであるグリフィスシン(GRFT)が、エボラウイルス、マールブルグウイルス、ラッサウイルス、ルジョウイルス、クリミア・コンゴ出血熱ウイルスなど、複数の出血熱ウイルスの宿主細胞への侵入を阻害することを示した。また、その阻害機序として、GRFTがウイルス糖タンパク質上の糖鎖および糖鎖付加部位周辺のアミノ酸残基を認識することで、ウイルス侵入を阻害する可能性が示唆された。以上の結果から、GRFTは多様なウイルスに対する有望な治療戦略となり得ること、特に特異的な治療法や予防法が未確立な新興ウイルスに対して有用である可能性が示された。

